AIイラストを描画するツールは誰にでも扱えるものとなっており敷居が下がってきている事を実感できます。しかし高画質かつ大量のイラストを生成するには高スペックPCが必要になります。GPUはNVDIA GeForce RTX 3060以上あれば十分と思いますが、CPUとメモリのかなりのスペックを求められます。
そこで今回は低スペックPCでも高画質にする方法を模索していこうと思います。一応以下が筆者の環境です。RTX3050なので十分とは言えませんが、それなりにやれます。
- CPU:AMD Ryzen 7 4800H with Radeon Graphics
- メモリ:16GB
- GPU:NVDIA GeForce RTX 3050
普通に生成
まずは一般的なサイズの512×512のイラストを生成してみようと思います。生成するモデル、プロンプトは以下を使用しています。シードは固定で検証します。
・使用モデル
・himawarimix_v11.safetensors [e12177c4b0]
・ポジティブプロンプト
・ネガティブプロンプト
顔の描写が不安定である事が分かります。また背景がかなり粗く典型的な低画質のAIイラストとい感じです。
画像サイズを倍にする
画像サイズを上げ物理的に画質向上させてみます。
単純に2倍しただけですが、キャラの顔がかなり良くなっています。また背景が細かくなり高層ビル群が表現されている事が分かります。
クオリティタグを入れる
拡大した状態にポジティブプロンプトにクオリティタグを入れてみます。
それほど変化は見られません。クオリティタグを使用するより画像サイズを上げる方が効果的であると分かります。
高解像度補助を使用する
最初は生成する画像サイズを1024×1024にしましたが、標準機能にある高解像度補助を使用して1024×1024にしてみます。アップスケーラーは4x-UltraSharpを使用します。
かなり綺麗に出力されました。顔の描写がかなり精密になり背景も情報量が多いですが、綺麗である事が分かります。また最初のシード値がしっかり引き継がれている事が分かります。
結論
最初から質のいい画像をガチャするよりも低解像度の画像をたくさん生成して気に入った画像を高解像度補助で限界まで画像サイズを大きくする方法で綺麗な絵ができます。
筆者の限界
ちなみに筆者のPCでは512×512を3.7倍にできました。(1843×1843)